水道施設の耐震化
和泉のすいどう
水道施設の耐震化をすすめます。
水道施設は、市民生活及び都市機能を維持するための基本的な施設であり「地震によって被害を受けても、水道システム全体として給水機能を可能な限り保持できるようにしておく」ことが重要です。
そのため、水道管及び配水場を初めとした施設の耐震化によって、致命的な給水能力の低下をきたさないように整備をすすめています。
また、地震発生時には応急給水活動が展開できるように、緊急貯水槽や緊急遮断弁などの応急給水拠点施設を整備しています。
このように、水道システム全体にわたって、バランスのとれた震災対策事業を推進することによって、大規模地震に遭遇しても断水区域を最小限にとどめ、早急な復旧活動を可能にし、短期間での飲み水の確保をめざしています。
配水場等の耐震化について
配水場は水道水を供給するための重要な施設であり、地震などの災害時においても緊急給水を確保できるよう整備することが必要です。
そのため和泉市では、市内にある18施設の配水場等について、平成17年度から4ヵ年計画で耐震診断を行い、平成25年度より配水場等耐震工事を順次進めています。
※配水場とは・・・和泉市では、配水池からの自然流下による配水を基本としており、配水場は配水池で水道水を貯め、より高い地域への配水を可能とするため配水塔を併設したり、加圧ポンプにより加圧して配水する施設 です。
水道管の耐震化について
和泉市水道事業は、昭和28年度に創設事業認可を取得し、昭和30年より給水を開始しています。
和泉市での耐震機能を有する管(ダクタイル鋳鉄製耐震継手)の採用は平成元年度に大口径の口径800mm の送・配水管に始まり、平成5年度に口径400mm以上の送・配水管に採用を広げてきました。
平成17年度10月からは口径75mm以上のすべての配水管に耐震管を採用し、新設や布設替を進めています。
※耐震管とは・・・以前に使用していたものに比べて、管と管を繋ぐ継手部分に伸縮性や離脱を防止する機能を有しており、地震や地盤沈下などによる地盤変化に対処できる非常に耐震性が高い構造になっています。
令和元年度末における配水管の延長及び耐震化率は下表のとおりです。
①総管路(導水管・送水管・配水管・配水支管) |
②基幹管路(導水管・送水管・配水管) |
布設総延長 |
576,506.43m |
布設総延長 |
36,851.53m |
耐震管延長 |
129,322.69m |
耐震管延長 |
30,799.28m |
耐震管布設率(A) |
22.43% |
耐震管布設率(A) |
83.58% |
耐震適合管延長 |
110,796.40m |
耐震適合管延長 |
286.50m |
耐震適合管布設率(B) |
19.22% |
耐震適合管布設率(B) |
0.78% |
耐震化率・耐震適合率(A+B) |
41.65% |
耐震化率・耐震適合率(A+B) |
84.35% |
※基幹管路とは・・・水道事業にとって重要な管路で配水本管(口径500mm以上の管)と送導水管のことをいいます。
耐震管の布設を行っています。
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