水道水ができるまで
和泉のすいどう
光明池大橋
私たちが毎日使っている水道水はどのようにしてつくられているのでしょうか?
和泉市では、昭和30年に給水して以来、「安全でおいしい水道水」を供給し続けています。
和泉市では浄水処理(水づくり)を行っているのは、光明池を水源とする和田浄水場と父鬼川から取水する父鬼浄水場の2か所で、市内への総配水量の約20%を占めています。和泉市には水量の豊富な大きな河川がないことから、残りは大阪広域水道企業団から約80%の水道水を購入し皆さまにお届けしています。
下の図は、和田浄水場の浄水処理工程を含め水道水が各家庭に供給されるまでのフロー図です。1日に10,000m3(25mプール40杯分)の水道水をつくることができます。
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光明池 |
最大深度16.4m、最大貯水量330万m3 |
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和田浄水場 |
処理能力 10,000m3/日 |
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PAC(ポリ塩化アルミニウム) |
水処理用凝集剤 |
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次亜塩素酸ナトリウム |
除菌剤 |
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沈殿池 |
PACという薬品を入れ、水の中のゴミやにごり成分を小さな固まり(フロック)にします。フロックは体積が大きくなると沈殿池の底へ沈んでいきます。 |
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ろ過池 |
沈殿池では除去できなかった微粒子を幾層にも敷き詰めた砂の中を通すことにより、完全に取りのぞきます。 |
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浄水池 |
きれいになった水を消毒してためておきます。 |
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送水ポンプ |
水をポンプの圧力によって高台にある配水場に送ります。 |
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配水場 |
浄水場から送られてきた水を、ポンプを利用したり自然流下でご家庭や学校にお届けします。 |
和泉の水道の歴史
和泉のすいどう
和泉市の水道は、昭和28年に創設された和泉町他2か町村の上水道組合を継承したもので、昭和30年9月1日に給水を開始し、平成27年9月に給水満60年を迎えました。
市制施行後、当初4か所の簡易水道と1か所の上水道が設置されましたが、その後各水道を統合することにより、現在の上水道事業が完成しました。昭和36年には第1回拡張事業に着手、さらに高度経済成長期には、堺泉北臨海工業地帯の後背地としての大規模な住宅開発により、水道事業も急速に伸長し、第2回・第3回拡張事業に取り組み、未給水区域の解消が実現しました。平成4年には中央丘陵開発などの進展に伴う水需要の拡大に対応するため、第4回拡張事業に着手し、平成11年には主要施設を24時間監視する中央監視システムを完成させ、平成28年3月に第4回拡張事業は終了しました。
また、南部地域の安定供給の向上及び一部未給水区域の解消を目的として、仏並配水場を築造するとともに、九鬼簡易水道を廃止し、水道事業の統合を行いました。
昭和28年 |
4月 |
和泉町他2か町村上水道組合創設 |
10月 |
工事着手 |
昭和30年 |
9月 |
給水開始 |
昭和31年 |
9月 |
和泉町隣接6か村合併により市制施行 |
昭和32年 |
3月 |
九鬼簡易水道事業認可 |
8月 |
九鬼簡易水道給水開始 |
昭和33年 |
3月 |
北田中簡易水道事業認可 |
3月 |
和泉町他2か町村水道事業完成 |
7月 |
北田中簡易水道給水開始 |
8月 |
松尾上水道事業認可 |
昭和35年 |
8月 |
八坂町、信太村を和泉市に編入合併 |
8月 |
父鬼簡易水道事業認可 |
8月 |
池田広域簡易水道(現 和田浄水場)事業認可 |
12月 |
第1回拡張事業認可(和泉上水道) |
昭和36年 |
1月 |
松尾上水道給水開始 |
4月 |
第1回拡張事業着手 |
12月 |
父鬼簡易水道給水開始 |
昭和37年 |
4月 |
地方公営企業法適用 |
10月 |
池田広域簡易水道給水開始 |
昭和38年 |
12月 |
北田中、父鬼、池田広域簡易水道並びに松尾上水道を廃止し、和泉上水道事業に統合 |
12月 |
第2回拡張事業認可 |
昭和39年 |
3月 |
第1回拡張事業完成 |
4月 |
第2回拡張事業着手 |
8月 |
泉北用水組合(現 泉北水道企業団)から受水開始 |
9月 |
池上浄水場深井戸揚水開始 |
昭和41年 |
2月 |
第3回拡張事業認可 |
4月 |
第3回拡張事業着手 |
昭和42年 |
3月 |
第2回拡張事業完成 |
昭和44年 |
10月 |
大阪府営水道第5拡から受水開始 |
昭和45年 |
3月 |
第3回拡張事業変更認可 |
4月 |
第3回拡張事業着手 |
昭和46年 |
1月 |
水道庁舎竣工 |
昭和47年 |
4月 |
配水管整備事業着手 |
昭和49年 |
4月 |
配水管更生事業着手 |
昭和50年 |
4月 |
隔月集金検針実施 |
6月 |
加入金制度実施 |
昭和51年 |
4月 |
池上浄水場休止 |
昭和53年 |
2月 |
料金改定 |
昭和54年 |
3月 |
第3回拡張事業完成 |
4月 |
水道施設等整備事業着手 |
昭和58年 |
10月 |
水道使用料金納付制度実施 |
昭和63年 |
8月 |
水道事業管理者を設置 |
平成元年 |
7月 |
水道使用料金福祉減免制度発足 |
平成4年 |
3月 |
第4回拡張事業認可 |
4月 |
第4回拡張事業着手 |
12月 |
検針業務全面委託 |
平成6年 |
1月 |
料金改定(平均25.21%) |
平成7年 |
3月 |
中央受配水場築造工事竣工 |
平成10年 |
7月 |
大阪府営水道高度処理水全面供給 |
平成11年 |
3月 |
中央監視システム竣工 |
5月 |
はつが野配水場給水開始 |
7月 |
テクノステージ配水池給水開始 |
平成14年 |
4月 |
料金改定(平均14.63%) |
平成15年 |
10月 |
耐震性緊急貯水槽設置(郷荘中学校) |
平成17年 |
4月 |
マッピングシステム稼動 |
平成18年 |
3月 |
耐震性緊急貯水槽設置(青葉はつが野小学校) |
10月 |
耐震性緊急貯水槽設置(富秋中学校) |
平成19年 |
4月 |
水道部と下水道部を統合、上下水道部に |
10月 |
耐震性緊急貯水槽設置(和泉中学校) |
平成20年 |
10月 |
耐震性緊急貯水槽設置(信太中学校) |
平成22年 |
4月 |
水道料金の減額(△4%) |
11月 |
大阪広域水道企業団設立 |
平成24年 |
3月 |
「和泉市水道ビジョン」策定・公表 |
平成25年 |
4月 |
水道料金の減額(△8%) |
平成26年 |
3月 |
上下水道部事務所移転(中央受配水場) |
4月 |
料金改定(消費税率の改正に伴う料金改定) |
4月 |
上下水道管路管理システム稼働 |
平成27年 |
3月 |
耐震性緊急貯水槽設置(黒鳥小学校) |
4月 |
機構改革により浄化槽係編入 |
9月 |
給水開始60年 |
平成28年 |
2月 |
仏並加圧ポンプ場築造工事竣工 |
3月 |
「経営戦略」策定・公表 |
8月 |
仏並配水場 築造工事竣工 |
11月 |
仏並配水場運用開始(仏並加圧ポンプ場稼働) |
平成29年 |
5月 |
阪南水道協議会(幹事会)会長 就任(31年4月まで) |
平成30年 |
4月 |
九鬼簡易水道を水道事業へ統合 |
平成31年 |
3月 |
春木川配水池廃止 |
令和2年 |
3月 |
元三井受水場解体 |
令和3年 |
3月 |
国分配水場廃止 |
令和4年 |
1月 |
大阪広域水道企業団と「水道事業の統合に向けての検討、協議に関する覚書」を締結 |
3月 |
黒鳥配水池解体 |
令和5年 |
3月 |
令和5年第1回定例会における本会議で統合に関する議案が否決 |
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